糖尿病は合併症のオンパレード
糖尿病は合併症のデパートと言われるほど数多くの合併症があり、学者によっては26種類の合併症があるとも言われています。
その中で最も多い３大合併症をこれまでご紹介してきましたが、それ以外にも重要な合併症があるのでご紹介します。
特に糖尿病患者で高血圧、高脂血症がある方は特に注意が必要です。
◆狭心症・心筋梗塞
心臓に血液や栄養を運んでいる冠動脈が動脈硬化になり、血液の流れが悪くなったのが狭心症、血液の流れが止まってしまったのが心筋梗塞です。
通常は胸から肩にかけて激しい痛みがありますが、糖尿病が重症の方の中には発作の痛みを感じない方もいらっしゃいます。
大雑把な見分け方ですが、動いている時に胸が痛みだし安静にすると痛みが軽減し、痛みがあるのが10分以内の場合は狭心症の事が多く、安静にしている時にも痛みが出てきて10分以上強烈な痛みが続く場合は心筋梗塞と考えられます。
いずれにしても胸に痛みが発生したら、至急専門医の診断を受けて下さい。
◆脳梗塞・脳出血
脳の血管が動脈硬化を起こして血管が詰まって血液が流れなくなったのが脳梗塞で、脳の血管が破れてしまったのが脳出血です。
このほかにも脳卒中の仲間である、くも膜下出血や硬膜下血腫の発生もあります。
◆閉塞性動脈硬化症
足の血管が動脈硬化を起こして細くなって慢性的な血行不良になり、足が冷たくなったり歩くときにふくらはぎに痛みが発生します。
これは足を失う事に繋がる糖尿病性壊疽の大きな原因です。
◆高血糖
肺炎、結核、腎盂腎炎(じんうじんえん)、皮膚腫瘍などの感染症、および癌。
糖尿病は隠れ死亡原因No.１とも言われています。
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