認知症・アルツハイマー病

◆ 水素水の疾患・症状に対する効果効能

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  • ■水素豊富水のマウス認知症に対する発症予防効果
  • 学術雑誌名:

    J. Clin. Biochem. Nutr., 46,1-8, May 2010

    表題:

    Drinking hydrogen water ameliorated cognitive impairment in senescence-accelerated mice

    著者:

    具然和他(鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科、Hi-tech 研究所),中尾篤典 (ピッツバーグ大)他

    概要:

    老化促進マウス(SAMマウス)を用いて、水素豊富水を自由摂取させ、脳に与える影響及び認知症発症に対する予防効果を検討。
    水素豊富水群では、水素を含まない対照群に比べて、抗酸化酵素SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)様酵素の上昇による抗酸化作用、Morris水迷路試験における、学習・記憶能(空間認知能)の改善傾向、脳内セロトニンの上昇、さらには、記憶・学習等に関与する脳神経の海馬組織であるCA1,CA3細胞密度の低下が減少していること等が認められ、水素豊富水投与により、老化促進マウスの認知症発症が軽減されることが示唆された。

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  • ■水素水のマウスにおける認知機能の低下予防作用
  • 学術雑誌名:

    Neuropsychopharmacology,(2008), 1-8(電子版)

    表題:

    Consumption of Molecular Hydrogen Prevents the Stress-Induced Impairments in Hippocampus-Dependent Learning Tasks during Chronic Physical Restraint in Mice
    (分子水素摂取がマウスの慢性的身体拘束によって誘発される海馬依存性の学習能の障害を予防する)

    著者:

    太田成男他(日本医科大学老人病研他)

    概要:

    マウスに長期間身体拘束を与えると、脳内の酸化ストレスが亢進し、学習・記憶の認知機能が低下した。
    水素分子を飽和させた水素水を当該マウスに自由摂取させ、脳内酸化ストレスマーカーおよび認知機能(3つの評価法)により検討した結果、 いずれも水素を含まない水を与たマウスに対して改善効果が認められた。
    水素水により脳内の酸化ストレスが軽減され、その結果、学習・記憶に関与する神経の海馬細胞の傷害が低減し、学習能力や記憶力低下が防がれたことが示唆された。

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  • ■ラットアルツハイマー病の改善作用
  • 学術雑誌名:

    Brain Res.(2010), doi:;10.1016/j.brainres.2010.02.046

    表題:

    Hydrogen-rich saline improves memory function in a rat model of amyloid-induced Alzheimer disease by reduction of oxidative stress
    (水素豊富生理食塩水投与によってアミロイドで誘発したラットのアルツハイマー病モデルにおいて酸化ストレスを軽減して記憶機能が改善される)

    著者:

    J. Li et al (中国医科大学、米国Loma Linda大、上海第2海軍医科大学)

    概要:

    β-アミロイドはヒトのアルツハイマー病の主要原因因子として知られている。このβ-アミロイド(Aβ1-42)をS-D系ラットの脳血管弁内投与により神経炎症、学習力・記憶能低下等を伴うアルツハイマー病モデルを作成した。
    Aβ1-42投与後14日間水素豊富生理食塩水を5mg/kg体重を腹腔内に連投してその効果を検討した。生化学検査により酸化ストレスの産物であるマロンジアルデヒド(MDA)、IL-6およびTNF-αをそれぞれ測定した。さらに、Morris水迷路試験により記憶並びに運動機能を、LTPにより電気生理学的機能を、HNEとGFAPを免疫組織化学的に測定して酸化ストレスとグリア細胞活性をそれぞれ評価した。
    Aβ1-42投与後、脳組織中のMDA、IL-6、TNF-αは上昇したが水素豊富生理食塩水投与によりその濃度は抑制された。さらに、水素豊富生理食塩水投与によりMorris水迷路試験による記憶能・運動機能は改善され、海馬中のLTPは促進され、あわせてHNEとGFAPは免疫組織化学的測定した結果それぞれ低下した。
    これらの結果から、水素豊富生理食塩水投与によりAβ1-42で誘導された神経炎症と酸化ストレスは抑制されて記憶機能低下を改善する事が明らかになった。